交通事故コラム

バイク事故で脳出血した場合の注意点

2018.03.18

交通事故で脳出血

※ご本人(ご家族)様より、特別に許可をいただき掲載しております。

交通事故の衝撃とは逆側に出血が見られる頭部CT画像
—————————————————

事故状況

バイク乗車中に車と接触し転倒。
救急搬送された病院にて、直ちに頭部CT検査が実施。
ヘルメット装着していたものの頭部外傷(クモ膜下血腫・硬膜下血腫)という重傷と診断。
数日間にわたる検査においても同様の状況が連続して確認された。
なお、事故直後は、頭部外傷に伴う高次脳機能障害の精密検査は未実施の状態でした。

反対側に出血

頭をぶつけた側とは反対側に出血していることが分かります。
外傷性脳出血にしばしば見られる状況です。
頭の右側(画像上では左側)に交通事故による衝撃を受け、
頭の左側(画像上では右側)に脳出血が見られます。

高次脳機能障害の精査

上記の交通事故被害者は、点滴と安静により軽快に向かいました。
つまり、手術は受けていません。
こうしたことは、頭部に外傷を受けた交通事故被害者に良くあることで、
多くの場合、急性期以降の頭部外傷に起因する様々な障害についての検査は実施されません。
なぜなら、自覚症状がなく、ご本人もご家族も何も困っていない場合には、検査の必要性が高いとはいえないからです。
しかし、
現に感情の起伏が激しくなったり、意欲の低下が見られたりと、
高次脳機能障害を疑う症状が確認されることも少なくありません。
一度損傷を受けた脳細胞は元には戻りませんので、脳細胞が損傷を受けている以上何らかの異常が認められることの方が多いと言っても過言ではありません。

当事務所での対処

頭を強く打撲した場合、高次脳機能障害が認められることが少なくありませんので、専門的な検査を受けて頂きます。
具体的には、大学病院で高次脳機能障害を専門的に研究されていおられる医師に専門的な検査をお願いしております。
そして仮に高次脳機能障害であるとの診断が下された場合には、その診断をもとに後遺障害の等級申請を行います。

高次脳機能障害は、脳のどの部分が損傷を受けたかによって症状の現れ方が異なります。
脳の損傷の部位によっては何の自覚症状もない場合も少なくありません。
しかし、そのような場合でも、日常生活に目に見えない支障を来していることがあるのです。

高次脳機能障害の診断には専門的な検査を行う必要があります。
交通事故で頭部を強打し、意識を失った場合には必ず専門的な検査を受けて下さい。

大阪で交通事故に強い弁護士をお探しの方へ

交通事故で高次脳機能障害の可能性がある場合、後遺障害の等級申請には特別な検査が必要ですので、
ジコナビでは、国立大学病院で高次脳機能障害を専門的に研究している医師を紹介し、専門医のもとで検査を受けて頂きます。
ジコナビは、医師と弁護士が連携して交通事故被害者を全面的にサポートします。
大阪市鶴見区、城東区、旭区、門真市、守口市、大東市、東大阪市、四條畷市など大阪周辺で交通事故に遭われた方は、高次脳機能障害に限らず、交通事故後早期にジコナビにご相談下さい。

06-6995-4861

お問い合わせ