交通事故解決事例

椎間板ヘルニア 大阪府在住 男性32歳 (会社員)

2018.03.18

後遺障害等級 椎間板ヘルニアで12級

※ご本人のご厚意により,特別に許可をいただき掲載しています。

その節は大変お世話になりました。
等級を取るのはもうあきらめていましたが,先生のところに相談に言ってから自分の進む道が大きく変わりました。
等級が取れた時の感動は,今でも忘れません。
本当にありがとうございました。

2年くらい前になりますが,車で友人の家に行く途中の出来事でした。
信号待ちをしていたら,いきなりゴーンと音がして私の車は,何メートルか前に進み,そして,私の車は前に停車していた車に衝突しました。
後方からの車に衝突されたのです。
加害者の車は助手席の彼女との話が夢中になっていたようで,前方不注意で私の車に突っ込んだのです。
直ぐに病院に連れて行かれ,ムチウチと診断されました。
その日は,衝突された時に私の車が何メートルか前に進み衝撃が和らいだのが幸いしたのか,ムチウチの症状はそんなにひどくはなかったのです。
しばらく,ムチウチのリハビリ通院が続きました。

しかし,1月ほど経ったころに,問題が起こりました。
朝起きたら,腰が異常に痛いのです。歩くのもやっとな状態です。
事故以来,たしかに違和感はあったもののそんなことは気にしてはいけないと思っていたのです。
早速病院に行き,医者にその事を告げると,「事故が原因かもしれませんね」と言いました。
しかし,問題が保険会社です。
保険会社は,「その腰痛と交通事故との因果関係が認められない,腰痛は日常生活でもよく起こる事。
仕事でそうなった可能性もある。」
と一方的に,交通事故との因果関係を拒んできたのです。
本当にこう言われた時は腹が立ちました。
今まで腰痛になった事がないのに事故後,初めて腰痛になったのに。
しかも,医師が認めているではないか!と。

そしてまた主治医に相談をしました。
「保険会社には,今回の腰痛と事故との因果関係は認められないと言われました」
「でも私は今まで腰痛になった事が無いのに,事故後そうなったのです」
しかし医師は保険会社の言いなりになったように,以前とは態度を180度変えた様子で,事故との因果関係はわからないと言い出しました。
事故との因果関係があやふやなまま診察は続けられ,MRI検査の結果,腰椎椎間板ヘルニアになっている事がわかりました。

結局,ムチウチの治療と言う名目で病院に通院していましたが,3ヶ月した頃に保険会社は治療費と休業損害を打ち切ってきました。

まだまだ,まともに歩ける状態でもありません。はっきり言ってめちゃくちゃです。
何で,被害者の私がこんな目に遭わなければならないのか。
その後,健康保険を使い自腹で腰への治療を続けました。
ちょうど,事故にあってから5ヶ月くらいした頃に,ネットで交通事故で検索して何か良い手はないだろうかとあれこれ探していました。
辿り着いたのが,ジコナビです。「これだー。」と思いました。
医師と連携して,交通事故解決をやってくれる!
協力的な医師がいる!
保険会社がかたくなに認めたがらない現状に不安がありましたが,
相談するだけ相談してみようと思い,おもいきってメールをしました。

【当事務所のサポート内容】

初めてメールを受け取ったのは,事故から約5ヶ月が経った頃でした。
メールで2,3度やり取りをした後,ご本人に相談に来ていただくことになりました。
相談では,一番の難問であった腰椎椎間板ヘルニアと事故との因果関係について話をしました。
どのようにしたら因果関係を保険会社に認めさせることができるのか,そして等級認定が認定されるのかについて話をしました。
解決方針が決まり,後遺障害の立証と,認定手続を引き受けることになりました。

相談から3日後,私は,早速主治医のもとに行きました。
いつものように,後遺障害等級の認定要件について説明し,医学的に無理のない解釈を求めました。
椎間板ヘルニアは,外傷だけでは発症しないとされています。
しかし,現に椎間板ヘルニアで後遺障害等級を認定されている被害者が存在するのです。
その人たちの診断書がどのようなものであり,どういった検査に基づき書かれているかを説明したのです。
そして,協力に応じてくれる約束を取り付けました。
その時点から,神経学的所見について,細かな記録を残してもらうことになりました。

2週間後,MRI検査が行われました。
MRI検査は,放射線科の医師が読影をしてくれるように手配をとってあったので,放射線科の医師と主治医の2人の医師から椎間板ヘルニアの画像所見を得ることができました。

これと神経学的所見の整合性について,今後確かめていくことになるのです。
画像上の椎間板ヘルニアと,現れている神経症状が医学的に一致するかどうかを確認していくわけです。

これらは,椎間板ヘルニアそのものの立証です。
これと同時に,因果関係の問題もクリアにしなければなりません。
これについては,事故前後の状態の変化が重要になるのです。
つまり,医学的な判断をする前に,実際にはどのような変化があったのかを明らかにしなければならないのです。

この点については,医師にいくら尋ねても答えが得られるものではありません。
まずは本人の言い分を聞き,次にその裏付けを取っていく,そして最後に医師の判断を仰ぐ,という順番を辿ることになるのです。
本人の言い分は相談の際にしっかりと確認をとりました。
全てをメモにとってあります。
では,どうやってメモの内容を裏付けていくか,もしかすると裏付け出来るようなことが見つからないかも知れません。
それでも,物証から証言まで可能性のあるものは全て徹底的にあたっていくことしか選択肢はありません。
家族の証言をきき,趣味仲間の証言をきき,趣味で使用していたものを確認し,・・・地道な作業がつづきました。

果たして,頑張れば報われるもので,事故前後の生活態様の変化が浮き彫りになってきました。
単発の証言では客観性に乏しいのですが,複数集まれば客観性も生まれてきます。
多くの証言を得ることで,事故直前まで何の不自由もなくこなしていた日課・趣味が,事故後は出来なくなったことが明確になってきたのです。

その結果を医師に見せ,判断を仰ぎました。
医師には予め説明をしてあったので,裏付けのある事故前後の変化を考慮した結果として事故との因果関係を肯定する主旨の発言を診断書に記載してもらうことができたのです。

こうして診断書や検査資料がそろい,時期も事故から6ヶ月が経過していたため,診断書を受け取ったその日の内に等級申請を実行しました。
医師にも,手続を実行した知らせを入れておきました。
これは一見細かなことですが重要です。
等級認定機関からは,主治医宛に医療照会の手紙が届けられることが強く予想されます。
照会内容はきっと答えに詰まるような,あいまいな質問になるはずです。
その際に,医師にはいい加減な回答ではなく,真剣に,被害者の立場に立って回答をして欲しいのです。
ですから,真剣さを確保するためにも,医療照会の心づもりを促す必要があり,重要なのです。

被害者の立場としてできることを全て終え,結果を待ちました。
そして,約3ヶ月後に,12級13号が認められたのです。
3ヶ月はあり得る期間の長さだったのですが,それでも長く感じました。
結果が届いたときには,ご本人と一緒に大いによろこびました。

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