後遺障害等級 非該当から12級へ
正当なる示談金額に導いて頂き,無事解決を向かえる事が出来ました。
後遺障害等級が非該当の時に保険会社から提示された金額からは,比べものになりません。
本当にありがとうございました。
私は,交差点で信号待ちをしていたところ,後方からものすごい勢いで乗用車に衝突されました。
あまりの衝撃で一瞬,何が起こったかわかりませんでした。
その後,衝突されたとわかり加害者はどうやら脇見運転だったらしく,ブレーキをかけるのがかなり遅かったらしいのです。
早速,病院に行きましたが,頚椎捻挫(ムチウチ)と診断されました。
当然,加害者が一方的に悪いので,相手の保険会社から治療費・休業損害を
支払ってもらってました。
その頃は椅子に座ってるだけでもしんどく,頭がボーとするわで,通院するのも本当につらい日々を送っていました。
しかし,3ヶ月が経ったある日の事です。保険会社は一方的に治療費・休業損害を打ち切ってきたのです。
保険会社が言うには,「画像上,異常も認められないし,ムチウチの場合は3ヶ月くらいまでしか治療を見る事が出来ない」との事でした。
私は,「ちょっと待ってください。まだ痛みが残っているんです。まだ治療をさせてください」とお願いしましたが,まったく聞き入れてもらえませんでした。
当然,私は痛みが無いのに痛いと言っている訳ではありません。
かかり付けの医師にも相談しましたが,保険会社の人に何か言われたみたいで,私の話はまったく聞き入れてもらえませんでした。
そして,その後は健康保険を使い,自費で通院していました。
早く傷病を完治させなければ,自分の生活にかかってきます。
その後,保険会社は示談の話を持ちかけて来ました。
私は,「まだ痛みがあるので,示談ができない」ときっばり断りました。
それに,保険会社が提示してきた示談金額は,とてもじゃないけど納得できる
金額ではありませんでした。
そして,交通事故の事をいろいろ調べたところ,6ヶ月を経過しても傷病が残っている場合には,後遺障害診断書の申請が出来るって事を知りました。
そして,6ヶ月が経過したところ,まだ傷病はかなりひどかったので,保険会社から後遺障害診断書を取り寄せ,申請をする事にしました。
そして,数ヶ月して,後遺障害診断書の結果が返ってきました。
結果は,「非該当」でした。「こんなに痛いのになぜ?」
認定理由書には,こう書かれてました。
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(認定理由書より抜粋)
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頚部挫傷後の頚部痛・頭痛・右手のしびれとのことについては,提出の画像上,頚椎部に骨折,脱臼等外傷性の器質的損傷所見は認められず,医証上も「XP・MRI:他覚的異常所見を認めず」とされており,有意な神経学的異常所見にも乏しい等,自覚症状を裏付ける客観的な医学的所見は認められず,また治療状況等からも将来に渡り残存する障害とは捉え難いことから,自賠責保険の後遺障害として認定することは困難と判断します。
頚椎部の運動障害について,提出の画像上,頚椎に可動域制限を生じるような脱臼,骨折等の器質的変化は認められないことから,脊柱の運動障害として認定することは困難と判断します。
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この結果に当然,納得のいかない私は,ネットで何か解決策がないか必死で探しました。
ちょうど,ジコナビのHPを発見しました。
そこには,後遺障害診断書の書き方は,ほとんどの医師はご存知ないと書かれており,医学的な事が絡む後遺障害立証は素人では困難と書かれていました。
このまま何もしなければ,終わってしまうと思い,おもい切って相談して見ました。
【当事務所のサポート内容】
相談の結果,異議申立を引き受けることが決まりました。
異議申立をするために,新たな診断書が必要です。
そこで,2日後,早速診察に同行し,医師に協力を求めることになりました。
医師は,多くの医師がそうするように一瞬嫌な顔をしたものの協力に応じてくれました。
通常ですと,医師は同席者を嫌がります。家族であっても同様です。なぜなら,医師の説明が理解できな人間が増えてしまうからです。
説明が2倍必要になるのです。
しかし,私が後遺障害に専門的にかかわっており医学的な説明をスムーズに理解できることが伝わると,安心して協力に応じてくれるのです。
その日の内に,神経学的検査など必要最低限の基本的な検査が始まりました。
MRI検査は,1週間後に予約を取りその日は退散しました。
ここで,MRI検査について補足したいと思います。
MRIはただ撮影してもらえばよいというものではありません。
建前上,医師ならだれでもMRIの読影は出来るということになっているのですが,実際には個人差があるのです。
この点,MRI等の画像診断のみを専門にする医師らがいることをご存じでしょうか?
放射線科の医師のことです。
彼らは,画像診断のプロフェッショナルであり,見落とす確率が低いのは一般の医師の比ではありません。
そこで,今回の場合も,ただ単に撮影してもらうのを止め,画像診断を専門とする放射線科の医師からも所見がもらえるよう手配しました。
専門性の高い読影結果が得られるとともに,複数の医師から所見が得られるという2つのメリットを確保したわけです。
一連の検査の結果,頚椎椎間板ヘルニアと診断されました。
もちろん,医学的な裏付けを抑えた上での確定診断です。
念のために,神経伝導速度検査も実施しましたが,こちらからは特に目立った所見は得られませんでした。
しかし,神経症状とMRIの画像所見の整合性が得られたのは大収穫です。
また,事故後から症状が現れたことについても証言してくれる人たちが複数いたため,因果関係についても強気でいけました。
後日,後遺障害診断書やMRI画像をならべながら異議申立書を作成しました。 異議申立書の文章の中では,医学的な裏付けがとれ症状が客観的に示されていること,それらが後遺障害等級の認定要件に該当していることを説明しました。 認定要件に無関係なことは一切書きません。
無関係な記載は等級認定機関に悪い心証を与えるだけです。
決して書いてはいけないのです。
この大原則を守り,異議申立書を作成し,その日の内に提出を済ませました。
一月半が経過したころ,結果が送られてきました。
結果は,見事に12級12号(現在なら13号)の認定といういものでした。
ご本人も私も大満足結果です。
等級が決まればもう怖いものなどありません。
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