交通事故解決事例

伯母が事故で瀕死の重傷を負いました。(高次脳機能障害)

2018.03.18

もう何年も前の冬のことですが、私が仕事から帰宅するといきなり電話が鳴りました。
弟からでした。

伯母が事故にあって意識不明の重体なんだって!」

「えっ?まさか!!!」
私はあまりに突然のことで、頭が真っ白になりました。

伯母はそれまでとても元気でしたし、つい先日もその声を聞いたばかりでした。
これまで何かにつけて世話になった、親族の中で太陽のような存在でしたから
その伯母が、もしかしたら死んでしまうかもしれないなどということは
これまで考えたこともないような悪夢でした。

既に晩になっていましたが新幹線に飛び乗り、伯母の病院にたどり着いたのは午前時少し前でした。

ICU専用の着衣とキャップを身につけ面会した伯母は、事故の衝撃で脳に損傷を受けており顔の形は変わり果て意識はなく、機械につながれてやっと命をつないでいる惨めな姿でした。
「何が何でも、どんな姿でも生き続けてほしい!」それがそのときに感じた正直な気持ちでした。
まだそのときには、加害者に対する怒りさえ浮かんでこない状態でした。

その日は朝から雪が降ったので、従弟が今日は外出しないように忠告していたのですが、

用事のため午後から出かけることになり、午前中の雪道での疲れから居眠り運転していた乗用車に正面衝突された事故でした。

伯母の車は軽自動車で、エアーバッグの装備もなかったため、救急車が駆けつけた時には既に虫の息だったそうです。
加害者はかすり傷ひとつしていませんでした。

頭蓋内の圧力を下げる緊急手術が行われました。
急性期の治療の間はどうなるのか全く予断を許さない状況でしたが、治療の効果があって伯母は一命を取り留めました。

意識が回復するまではかなり長い時間が必要でした。伯父や従弟が懸命に手足をマッサージしたり話しかけたりして刺激を与えるようにしました。
幸い徐々に反応を示すようになり現在ではいくらか話ができる状態にまで回復しました。

しかし、見当識障害や記憶障害が残り、両眼失明、歩行困難等の重い障害が残りました。

幸い私や弟の幼い頃のことは覚えてくれているので何十年か前に戻った感じで話をしたりします。
現在、主に老齢の伯父が介護保険も利用しながら伯母の世話をし、従弟がそれを支えています。
伯母の場合、後遺障害は誰の目にも明らかなほど重篤だったので、後遺障害の認定は適正に行われたと聞いています。

しかし、事故によって家族や親族が予期しなかった時に大きなけがをし、重いが目に見えない障害が残ってしまった場合、後遺障害の認定や補償の話を考えるのはとても負担の重いことだと思います。

そういう時に相談できる理解のある専門家がいままさに必要とされていると思います。

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