脳出血のCT画像を意図的に無視した意見書
ジコナビは弁護士からの医師の意見書作成の依頼もお受けしております。
参考事案
ある裁判で、加害者側から医師の意見書が提出されました。
その意見書は、自賠責保険の認定に反論し、後遺障害等級を争うため意見書です。
このような場合、反論するための医師の意見書が必要になります。
参考事案の特徴
もっとも、参考事案における相手方の医師の意見書には特徴がありました。
それは、意図的がどうか分かりませんが、もの凄く重要な前提事実を触れずに意見展開をしている点です。
少し具体的に言いますと、あるCT画像が存在するのですが、それが存在しないかのうように書かれているという特徴です。
その画像はとても大事なものなのです。
しかし、医師が意図的に無視したか、あるいは、意見書を書いた医師には画像が提供されなかったのかは分かりませんが、その画像を無視して意見書が作成されていました。
しかも、意見書の文章は大変長く、且つ、段落毎の文章が難解でその部分だけを切り出すと正論に仕上がっています。
そのため、もはや反論の余地などないのではないかと錯覚させるほどです。
しかし、CT画像が決定的に重要であることを認識していれば、上記のような文章のほとんどが無意味であることに気づきます。
反対に、その認識がない人に対しては大変効果的でしょう。
きっと、これを読んだ裁判官も惑わされたことでしょう。
このような事例の場合、反論の意見書は簡単です。
CT画像の存在を指摘するだけなのですから。
もっとも、それでは意見書としての体裁が整わないので、相手方の意見書に沿って書面を構成することは必要です。
訴訟の現実
参考事例で、相手方が出してきた医師の意見書はひどいものです。
意図的にCTを無視したのであれば論外ですし、見落としであっても同罪です。
多くの人にとって裁判は一生に一度あるかないかの大きな出来事ですので、訴訟で争っているとはいえ相手方にも誠実な対応は求められてしかるべきです。
しかし、実際には、上記ような意見書が提出されることがあるのです。
大阪で交通事故に強い弁護士をお探し方へ
ジコナビは、交通事故初回無料相談を行っております。
ジコナビは、交通事故の被害者を多く治療されている医師の紹介も行っております。
ジコナビは、医師と弁護士が連携して交通事故被害者を全面的にサポートします。
大阪市鶴見区、城東区、旭区、都島区、門真市、守口市、大東市、東大阪市、四條畷市など大阪市周辺で、交通事故に遭われ、弁護士をお探しの方は、事故後早期にジコナビにご相談ください。