島根大学で開発した新技術「自骨スクリューを使った新骨折治療法」
平成24年6月、科学技術や医療に関する世界最大規模のオンライン出版サイト「InTech」が、島根大学の研究チーム「健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト」(骨格系グループ)の開発した「自骨スクリューを使った新骨折治療法」を公開しました。
発表された出版タイトルは「BONE REGENERATION」(直訳:骨再生)で、第12章に16ページの分量で掲載されています。
同治療法は、手術中に患者自身の骨を取り出し、手術室の中で骨スクリュー(骨ネジ)に形成し、骨折部分に差し込み骨折を治療するというものです。
これまでのボルト固定と比較し、拒絶反応のおそれが少ないことや、抜去のために再手術を要しないというメリットが上げられる画期的な骨折治療法です。
この技術により既に3件の特許を取得していることも発表されています。
私も骨折の経験があり、ボルトおよび骨の中心に金属の棒を通し固定する骨接合術を受けたことがありますが、それらを除去するために約1年後、再手術を受ける必要がありました。
また、当時の主治医の説明上、ボルト等が可動域や筋肉の運動に影響はないとされていましたが、実際には除去した途端に身体に軽快感が生まれたことから、何らかの影響があったものを解されます。
そうした経験上の感心も相まって、最新の骨折治療として注目度の高い治療法です。