後遺症が後遺障害等級として認定されると,一体どのようなことになるのかについて,概論を説明したいと思います。
等級と示談金は密接に連携します。・・・等級が上がれば,示談金も上がります。
1級が認定されると,→1級の相場,
2級が認定されると,→2級の相場,
・・・
14級が認定されると,→14級の相場,
非該当が認定されると,→非該当の相場,
このように,最終的な賠償金額がきまることになります。
↓
具体的に等級が認定されると,これらに影響を及ぼします。
等級が影響を及ぼすのは→,後遺障害慰謝料 & 後遺障害による逸失利益
後遺障害慰謝料について
後遺障害慰謝料は,機械的に決まります。・・・等級毎に金額が設定されています
裁判や弁護士等を選任しての示談交渉の場合,日弁連の関係団体が発行している赤本・青本がベースになり慰謝料額が決まります。
特に専門資格のない方が任意保険会社との直接交渉の場合,任意保険会社が独自に作成している基準がベースになり慰謝料が決まります。
後遺障害による逸失利益について
逸失利益の計算方法は,つぎのかけ算です。
逸失利益はかけ算です・・・基礎収入 × 労働能力喪失率 × ライプニッツ係数
- 14級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 5% × 約1~5
- 12級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 14% × 約1~9
- 10級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 27% × 約1~30
- 05級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 79% × 約1~30
- 01級の場合 逸失利益 = 基礎収入 ×100% × 約1~30
このように
かけ算なので,等級があがるだけで金額が2倍,3倍と膨れあがります。
示談交渉で圧勝を導くのに不可欠な能力は,交渉力ではなく,後遺障害等級を少しでも高く認定されるためのノウハウなのです。
例として実際にどのように金額が変わるかおさらいをしておきます。
このように等級が変わると,赤字で書かれた部分の金額が変わります。
その他の金額は等級が上がっても下がっても変わりがありません。
そして,お気づきかと思いますが,総額の内訳のほとんどが後遺障害等級をベースに決まってしまいます。
正当なる等級を獲得するこそ示談で圧勝する為の一番の近道とはこのことなのです。
注意事項
- 逸失利益は,14級の場合は5年に対応するライプニッツ係数を,12級の場合は10年に対応するライプニッツ係数を採用しています。
- 治療費,休業損害,入院雑費,交通費は,先に支払いをうけていたものとして既払金に含めています。
- 既払金とは,あなたの治療費を保険会社が病院に直接はらってくれた金額や,月ごとに保険会社から振り込まれていた休業損害や交通費のことを指します。
- 実際の示談では,これら以外の項目がつくこともあります。例)付添看護費,文書料,etc.
- 慰謝料や入院雑費の基準は赤本をベースにしています。
- 過失割合は,加害者100%で計算しています。
後遺症が後遺障害等級として認定されると,一体どのようなことになるのかについて,概論を説明したいと思います。
等級と示談金は密接に連携します。・・・等級が上がれば,示談金も上がります。
1級が認定されると,→1級の相場,
2級が認定されると,→2級の相場,
・・・
14級が認定されると,→14級の相場,
非該当が認定されると,→非該当の相場,
このように,最終的な賠償金額がきまることになります。
↓
具体的に等級が認定されると,これらに影響を及ぼします。
等級が影響を及ぼすのは→,後遺障害慰謝料 & 後遺障害による逸失利益
後遺障害慰謝料について
後遺障害慰謝料は,機械的に決まります。・・・等級毎に金額が設定されています
裁判や弁護士等を選任しての示談交渉の場合,日弁連の関係団体が発行している赤本・青本がベースになり慰謝料額が決まります。
特に専門資格のない方が任意保険会社との直接交渉の場合,任意保険会社が独自に作成している基準がベースになり慰謝料が決まります。
後遺障害による逸失利益について
逸失利益の計算方法は,つぎのかけ算です。
逸失利益はかけ算です・・・基礎収入 × 労働能力喪失率 × ライプニッツ係数
- 14級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 5% × 約1~5
- 12級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 14% × 約1~9
- 10級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 27% × 約1~30
- 05級の場合 逸失利益 = 基礎収入 × 79% × 約1~30
- 01級の場合 逸失利益 = 基礎収入 ×100% × 約1~30
このように
かけ算なので,等級があがるだけで金額が2倍,3倍と膨れあがります。
示談交渉で圧勝を導くのに不可欠な能力は,交渉力ではなく,後遺障害等級を少しでも高く認定されるためのノウハウなのです。
例として実際にどのように金額が変わるかおさらいをしておきます。
このように等級が変わると,赤字で書かれた部分の金額が変わります。
その他の金額は等級が上がっても下がっても変わりがありません。
そして,お気づきかと思いますが,総額の内訳のほとんどが後遺障害等級をベースに決まってしまいます。
正当なる等級を獲得するこそ示談で圧勝する為の一番の近道とはこのことなのです。
注意事項
- 逸失利益は,14級の場合は5年に対応するライプニッツ係数を,12級の場合は10年に対応するライプニッツ係数を採用しています。
- 治療費,休業損害,入院雑費,交通費は,先に支払いをうけていたものとして既払金に含めています。
- 既払金とは,あなたの治療費を保険会社が病院に直接はらってくれた金額や,月ごとに保険会社から振り込まれていた休業損害や交通費のことを指します。
- 実際の示談では,これら以外の項目がつくこともあります。例)付添看護費,文書料,etc.
- 慰謝料や入院雑費の基準は赤本をベースにしています。
- 過失割合は,加害者100%で計算しています。
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